乳酸菌革命が潰瘍性大腸炎の緩和と予防に効果的なサプリメントとしておすすめなワケ

  • 2016.05.11 Wednesday
  • 18:27

腸内フローラの改善に非常に効果的だと当ブログでオススメしている「乳酸菌革命」は、潰瘍性大腸炎の緩和と予防にも高い効果を発揮してくれると思われます。

潰瘍性大腸炎の緩和と予防に効果的なサプリメント

 

ではなぜ、乳酸菌革命が潰瘍性大腸炎の緩和と予防に効果的なサプリメントとしておすすめなのでしょうか?

 

その理由は、潰瘍性大腸炎の症状の緩和や予防のためには、腸内細菌のバランスを整えて腸内フローラを改善することが有効だからです。

 

ちなみに潰瘍性大腸炎とは炎症性腸疾患のうちのひとつです。その炎症性腸疾患とは、腸管が炎症を起こして発熱、下痢、血便などが長期間続く症状が起こる腸の病気のことを指します。

 

また炎症性腸疾患のうちの潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に潰瘍やびらんが出来て、発熱、下痢、血便、貧血などが起きてきます。

 

ほかの炎症性腸疾患としては、小腸に起こるクローン病が挙げられますが、近年、若い人を中心にこの炎症性腸疾患を患う方が増えているとされています。

炎症性腸疾患と潰瘍性大腸炎

この炎症性腸疾患が発症する原因は解明されていませんが、理化学研究所の辨野義己氏は、腸管免疫の機能の異常や遺伝子が関係していると述べています。

 

しかし潰瘍性大腸炎に関しては、遺伝というよりも、腸内フローラの悪化による腸管免疫の異常が関係しているため、腸内細菌のバランスを整えて腸内フローラを改善していくことで、潰瘍性大腸炎の症状を緩和したり、予防したりすることが出来るといいます。

 

例えば、辨野義己氏は『腸を整えれば病気にならない』のなかで以下のように述べています。
 

 炎症性腸疾患の原因が腸内フローラの異常にあるのなら、腸内フローラの調子を整えれば、症状はよくなるはずです。
 その観点から、プロバイオティクスとプレバイオティクスを用いた治療がいろいろと試みられています。
 プロバイオティクスとは、身体によい影響を与える生きた微生物です。ヨーグルトなどビフィズス菌や乳酸菌が含まれるものを食べて、腸内環境を変えようということです。
 実際、潰瘍性大腸炎では、乳酸菌やビフィズス菌を摂ると一定の効果があるようです。
 オリゴ糖に代表されるプレバイオティクスは、唯一ビフィズス菌を元気にして増やす働きがあるものです。善玉菌であるビフィズス菌にエサを与えたりして、育ちやすい環境を整えるということです。例えば、人間の消化酵素では分解されにくいもののビフィズス菌が栄養源にする食物繊維などが利用されます。これはある程度の効果があるようで、イヌリンやフラクトオリゴ糖のようなビフィズス菌を増やす働きがあるものを摂ると、炎症性腸疾患の炎症が抑制されます。(辨野義己『腸を整えれば病気にならない』 p68〜69

 

つまり、「プロバイオティクス」や「プレバイオティクス」によって腸内フローラの改善を行うことは、 潰瘍性大腸炎の症状緩和や予防に効果的なのです。また、辨野義己氏が述べているように、腸内フローラを改善することは、炎症性腸疾患の炎症の抑制につながっていくと考えられます。
 

なぜ乳酸菌革命が潰瘍性大腸炎に対してオススメなのか?

 

したがって、日頃から腸内フローラを改善する生活習慣を持つことは、潰瘍性大腸炎の症状緩和や予防のために大切なことだと思われます。

 

健康いきいき倶楽部の「乳酸菌革命」には、その腸内フローラ改善に役立つ乳酸菌が含まれています。

乳酸菌革命 は潰瘍性大腸炎の症状緩和と予防におすすめのサプリメント
腸内フローラ改善サプリメント「乳酸菌革命」の効果がおすすめ

例えば、乳酸菌革命に含まれている植物性乳酸菌ラブレには、炎症を抑制する効果があると言われています(京都府立医科大学の高木智久博士らの研究)。

 

またビフィズス菌も炎症抑制に効果を発揮すると言われています。

 

さらに乳酸菌革命の乳酸菌は「有胞子性乳酸菌」であるため、胃酸に負けることなく腸に届き、腸内環境を正常な酸性に保ってくれます。

 

腸内環境が正常な酸性に保たれれば、そのぶん、悪玉菌は増殖しにくくなり、善玉菌は増えやすくなります。

 

それに加えて、ある種の乳酸菌は腸管のバリア機能を高める働きをするとされています。

 

ちなみに乳酸菌革命には一粒に16種類・500億個の乳酸菌が配合されています。

 

それに加え、「乳酸菌革命」には、「乳酸菌生産物質」や「食物繊維(難消化性デキストリン、イヌリン)」や、「ガラクトオリゴ糖」、「グルタチオン含有酵母エキス末」などが含まれています。



これらは乳酸菌やビフィズス菌の働きを助ける働きをしてくれますし、腸内フローラ全体のバランスを整えるのにも役立ちます。

 

中でも食物繊維は善玉菌のエサになるだけではなく、腸内細菌によって短鎖脂肪酸が生成されるのにも必要です。

 

この短鎖脂肪酸は大腸のエネルギー源になり、腸の炎症を抑制する効果もあるとされています。特に乳酸菌革命に含まれているイヌリンなどの水溶性食物繊維によって短鎖脂肪酸は作られやすいと言われているため、短鎖脂肪酸の生成にも乳酸菌革命はお勧めなのです。

乳酸菌革命 には1粒に16種類・500億個の乳酸菌、さらに食物繊維などの乳酸菌生産物質も配合。
乳酸菌革命は潰瘍性大腸炎に対してオススメなサプリ

 

そのため、乳酸菌革命は、飲めば潰瘍性大腸炎が治るというわけでは決してありませんが、潰瘍性大腸炎の予防・対策のためのサプリメントとして、非常にオススメできるのです。

乳酸菌革命は潰瘍性大腸炎の緩和にオススメ

出勤前の腹痛を防ぎ、おなかの調子を整えるには?

  • 2016.05.06 Friday
  • 15:22

出勤前の腹痛を防ぎ、おなかの調子を整えるには、どうすれば良いのでしょうか?

 

出勤前に急におなかが痛くなって、冷や汗をかきながらトイレに駆け込むのは本当につらいものですが、サラリーマンや学生の方が、仕事や学校に行く前に急にお腹の痛みを感じるのは、実は「過敏性腸症候群」と呼ばれる症状と関係があります。

 

この過敏性腸症候群は都会に住んでいる30〜40代の働く男女に多いとされています。

 

そして急な腹痛によって下痢が起こる過敏性腸症候群の主な原因はストレスです。ではなぜストレスが腹痛やおなかの不調に関係しているのかといえば、腸と脳は神経系でつながっているからです(「腸脳相関」)。

 

ちなみに、「過敏性腸症候群は、神経質な人、まじめな人、責任感の強い人であればあるほど悩まされてしまう病気なのです」と腸内環境を研究している福田真嗣氏は述べています(『おなかの調子がよくなる本』)。

 

この過敏性腸症候群は、過度のストレスや緊張、パニック状態など、心の問題が絡んでくるため、簡単に治すことは難しいとされていますが、腸内環境を改善することによって症状を緩和することは可能です。

出勤前の腹痛
 

おなかの調子を整えるには腸内フローラ改善

 

では、どのようにして出勤前の腹痛を防ぎ、お腹の調子を整えていけばよいのかといえば、おなかに住んでいる腸内細菌のバランスを整えることです。

 

100種類・100兆個以上ともされる腸内細菌の集まりは、お花畑になぞらえて「腸内フローラ」と呼ばれていますが、その腸内フローラを改善することで、お腹の痛みや不調をやわらげることが出来るのです。

 

また「腸内フローラ」を形成している腸内細菌は、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの前駆物質の生成に関わったり、セロトニンを合成するのに必要なビタミンB群などを作っています。

 

そのため、精神的な不安や緊張をやわらげるのにも、腸内フローラの改善は役立つのです。

 

反対に、腸内細菌のバランスが悪く、腸内環境が悪化していれば、腸内細菌のうちの善玉菌が活発に働くことが出来なくなるため、体内でセロトニンや、報酬系に関わるドーパミンなどのホルモンをスムーズに作ることが難しくなります。

 

したがって、出勤前の腹痛を防ぎ、おなかの調子を整えるために大切なことは、日頃から腸内細菌のバランスを整えていき、腸内フローラを改善することなのです。

おなかの調子を整えるには腸内フローラ改善
    
    ↓


出勤前の腹痛をやわらげる腸内フローラ

腸内フローラの改善に必要なのは乳酸菌と食物繊維

 

それではどのようにしておなかの調子を整え、腹痛を予防していけば良いのでしょうか?

 

そのために必要なことは日頃の食生活の改善です。

 

そして、食事によって腸内フローラを改善する具体的な方法としては、腸内細菌が喜ぶような食事をすることが挙げられます。

 

腸内細菌が喜ぶ食事の条件とは、乳酸菌食物繊維、オリゴ糖などが含まれていることです。

 

食品から摂取した乳酸菌やビフィズス菌は、腸内環境を正常な酸性に保つ働きをしてくれます。それにより悪玉菌の増殖が防がれ、代わりに善玉菌が増えやすくなるのです。

 

また食物繊維は善玉菌のエサになったり、腸内をお掃除してくれたりします。

 

さらに近年は食物繊維を摂取すると、腸内細菌によって「短鎖脂肪酸」と呼ばれる脂肪酸が生成されることがわかっています。この「短鎖脂肪酸」は大腸のエネルギー源であると同時に、腸内環境を良好に保つ働きをします。

 

それに加え、ビフィズス菌のエサになるオリゴ糖もお腹の調子を整えるのに役立ってくれます。オリゴ糖は便秘の改善に有効だとされることが多いですが、医学博士の松生恒夫氏は、下痢の症状にも効果的であることを『腸に悪い14の習慣』のなかで示唆しています。

 

そのため、普段から乳酸菌や食物繊維、オリゴ糖などが豊富に含まれた食品を食べるようにすることは、腸内フローラを改善してお腹の調子を整えるのに有効なのです。

 

乳酸菌はチーズやヨーグルトといった発酵食品や漬け物などに多く含まれています。また酵母によって作られた発酵食も腸内環境を整えてくれます。

 

食物繊維は水に溶けやすい水溶性の食物繊維と、水に溶けにく不溶性の食物繊維があります。おなかの調子を整えて腹痛を予防するには、この二つをバランスよく摂っていくことが大切です。
 

☆水溶性食物繊維を多く含んだ食品

 

わかめ、昆布、モズク、寒天、らっきょう、ごぼう、切り干し大根、干ししいたけ、いちじく、プルーン、インゲン豆、納豆、ココナッツファイバー、もち麦など。
 

★不溶性食物繊維を多く含んだ食品

 

ごぼう、さつまいも、プルーン、アボガド、大豆、納豆、切り干し大根、干ししいたけ、アーモンド、くるみ、落花生など。

 

 

オリゴ糖は、ハチミツやタマネギなどに含まれていますが、スーパーなどでオリゴ糖だけのものが販売されています。ちなみに白砂糖は悪玉菌を増やしてしまう原因になりますので、お腹の調子を整えて腹痛を予防するためにも、砂糖代わりにオリゴ糖を使ってみることをオススメします。

 

また食事ではなくサプリメントによって腸内フローラを改善し、腹痛を予防したいという方は、「乳酸菌革命」や「醗酵5」などが、おなかの調子を整えるための栄養成分のバランスが摂れているため効果的です。




 

乳酸菌が腸内フローラの改善と免疫力の向上に効果的な理由とは?

  • 2016.05.05 Thursday
  • 18:17
乳酸菌を日頃の食生活においてなるべくたくさん摂るようにすることは、免疫力の向上や腸内細菌の集まりである腸内フローラを改善のためにオススメです。

なぜなら乳酸菌は腸内環境を整えてくれるからです。

また腸には免疫システムのおよそ3分の2が集中しているため、腸内環境を整え、腸内フローラの改善を行うことは、免疫力の向上にも直結します。

では、なぜ乳酸菌が腸内環境を整えてくれるのでしょうか?

その理由は乳酸菌が出してくれる乳酸や酢酸にあります。

この乳酸や酢酸が大腸内の弱酸性化を維持して、腸内環境を正常に保つのに役立つのです。

ちなみに乳酸菌とは、乳酸を産生する菌の総称のことで、大きく、ラクトバチルス属、ビフィドバクテリウム属、エンテロコッカス属、ラクトコッカス属、ペディオコッカス属、リューコノストック属などに分類されています。

また、その乳酸菌には免疫活性を促す働きもあります。

乳酸菌は摂取すると、ヒトの細胞に備わっているTLRのセンサーが働くようになります。

より詳しく述べると、樹状細胞のTLRと呼ばれるセンサーが反応することで、細胞からサイトカインや抗菌ペプチドが分泌され、有害菌の繁殖が抑制されるほか、抗体を製造する獲得免疫の働きも活発になるとされているのです。

そのため、NK細胞の活性化や花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状の抑制作用など、様々な免疫力効果が乳酸菌には期待されています。
 

乳酸菌を効果的に摂る方法とは?


では、その乳酸菌をどのようにして摂取していくことが、腸内フローラの改善や免疫力の向上のために効果的なのでしょうか?

まず、このことに関して理化学研究所の辨野義己氏は『腸を整えれば病気にならない』のなかで以下のように述べています。
 

 善玉菌を増やして腸内環境をよくする方法のひとつは、プロバイオティクスを食べることです。プロバイオティクスとは、ビフィズス菌や乳酸菌のような身体によい影響を与える微生物です。
 ただ、乳酸菌やビフィズス菌を大量に食べるとそれが腸の中に棲みついてくれるのかというと、そうではありません。口から 食べた菌は通常は3日から7日ほどで、便と一緒に排出されてしまいます。腸内にもともといた菌以外は、身体にとって部外者とみなされるため、免疫機能で排除されてしまうのです。一時的に手伝ってくれるアルバイト社員のようなものと考えるとよいでしょう。
 しかし、プロバイオティクスとして食べた菌は、腸内にいる間にせっせと乳酸や酢酸を作ります。それが腸内の環境を酸性に傾けると、もといた善玉菌が増えやすく、悪玉菌が増えにくくなります。ですから、プロバイオティクスはやはり腸内環境をよくする効果があります。(辨野義己『腸を整えれば病気にならない』p130


つまり、成人になると体外からの乳酸菌を腸内に定着させるのは難しいとされていますが、生きた乳酸菌を摂取すると、3〜7日は乳酸や酢酸をせっせと作ってくれるため、腸内環境を酸性に保ってくれるのです。

そのため「プロバイオティクス」としては活きた乳酸菌であることが望ましいのです。

しかし、アレルギー症状の緩和をはじめとした免疫力の向上のために乳酸菌を摂るは、生きているか死んでいるかよりも、乳酸菌の数が大切であると、東京大学名誉教授の光岡知足氏は述べています。
 

 免疫の働きの利用には、まずワクチンや抗生物質の開発に目が向けられてきましたが、乳酸菌が免疫を活性化させてくれるのであれば、毎日の食事もこれまで以上に重要な意味を持ってきます。
ワクチンや抗生物質をすべて否定するものではありませんが、食事からしっかり乳酸菌を取り込む習慣をつけていけば、それだけで免疫活性につながり、病気の予防にも役立ってくるからです。
 しかも、TLRが反応するのは菌体成分ですから、「生きた菌」にこだわる必要もありません。ヒトの腸内の優勢菌だからといって、ビフィズス菌を摂ることを重視する必要もないでしょう。
 そう、実際には、乳酸菌の菌体成分に自然免疫が反応しているのです。だとすれば、大事になってくるのは菌の数です。なるべくたくさんの乳酸菌を送り込むことが、腸管免疫を刺激し、健康状態を高める近道です。
 ヨーグルトを摂ることでもそうした効果は得られますが、その場合、毎日一定の量を摂り続けることが何よりも必要になります。
 あまりたくさん摂るのは大変だと言う人は、乳酸菌を含有したサプリメントでもかまいません。(光岡知足『腸を鍛える―腸内細菌と腸内フローラ』 p86〜87


腸内細菌学のパイオニアである光岡知足氏が『腸を鍛える 腸内細菌と腸内フローラ』のなかでこのように述べているとおり、免疫活性のためには、数にこだわって乳酸菌を摂取することが大切なのです。

また『脳はバカ、腸はかしこい』の著者である藤田紘一郎氏は『アレルギーの9割は腸で治る!』のなかで「食品として口から入った乳酸菌やビフィズス菌は、胃で死んだとしても、分泌液が餌となって、もともと腸にいる乳酸菌やビフィズス菌を増殖させるのです」と述べています。
 

免疫力の向上や腸内フローラ改善のためには乳酸菌は幅広く摂取することが大切


そのため、活きた乳酸菌がそのまま腸に届くことは大切ですが、胃酸によって死滅しても、善玉菌の増殖を促すと考えられるため、「生きている」か「死んでいるか」にこだわらず、幅広く乳酸菌を摂っていくことが、腸内フローラの改善や免疫力の向上のためには重要だと考えられるのです。

ちなみに『「腸の力」であなたは変わる』のなかでデイビッド・パールマター氏は、
 
  1. ラクトバチルス・プランタム
  2. ラクトバチルス・アシドフィルス(アシドフィルス菌)
  3. ラクトバチルス・ブレビス
  4. ビフィドバクテリウム・ラクティス
  5. ビフィドバクテリウム・ロングム

といった乳酸菌が、「それぞれの種に異なる効能があるが、これら五種は体の生理機能をサポートして、脳の健康を支えるという点」で「腸壁を強化し、腸の透過性を低下させる」「全体のバランスを保ち、有害な細菌群を排除する」など、「優れた働きをする」としています。

また、日頃から乳酸菌を十分に摂取できないという方は、「乳酸菌革命」というサプリメントが、乳酸菌の幅広い補充に最適です。

水溶性食物繊維と短鎖脂肪酸が便秘に効果的な理由とは?

  • 2016.05.05 Thursday
  • 16:37
内藤裕二 『消化管は泣いています 腸内フローラが体を変える、脳を活かす』 その2

『消化管は泣いています 腸内フローラが体を変える、脳を活かす』で内藤裕二氏は、便秘に対して食物繊維が効果的である理由を書いています。

まず、内藤裕二氏は「腸内フローラと便秘」として、以下のように述べています。
 

 便秘で困っている方がたくさんおられます。食生活の変化が大きな要因といわれていますが、私たち医師のほうに若干の誤った考え方があることも影響しているようです。
 また、若い女性は、便秘症を病気とは考えていない、便秘だけで病院を受診するのも何となくおっくうであったり敬遠しがちであったりするようです。
 市販の便秘薬を飲むと排便が見られたので、つい常用してしまって数年経ってしまい、最近、少しづつ薬が効きにくくなって、一週間経っても便意がないので、仕方なく私の外来を受診された患者さんがいます。
そうした患者さんには、大腸がんの可能性もあるため、内視境検査を実施した結果、ポリープやがんはなく一安心したのですが、大腸の粘膜にびまん性に茶褐色の色素のようなものが沈着した「大腸黒皮症」と診断されました。
 実は、市販の便秘薬は大腸を刺激して排便を促すものがほとんどで、センナ、ダイオウ、アロエ、センノシドなどの成分が含まれているのです。このような刺激性の便秘薬、特にアントラキノン系の刺激成分が含まれた薬は、長期間服用を続けると、粘膜細胞が傷害され、腸が黒くなって(色素沈着して)いるのです。特に体に対する毒性があるわけではありませんが、この変化は薬を中止しても改善しないことも多く、また腸管の蠕動運動も障害されていることが多く、なかなか治療が難しいのです。 (内藤裕二『消化管は泣いています』p124〜125


腸内フローラと便秘
健康な大腸と便秘薬の連用による黒い大腸

また、内藤裕二氏は「慢性便秘の患者さんの腸内フローラは、極端に有害菌に偏っていることは明らかであり、このような患者さんに必要な治療は、単なる下剤の投与ではなく、長い目でみた計画的腸内環境改善対策であることは明白です」と述べ、「便秘症は病気と考えてください」というメッセージを発信されています。
 

食物繊維が便秘を予防する理由


では、慢性的な便秘を解消に向かわせるにはどのような方法が有効なのでしょうか?

その方法のひとつとして内藤裕二氏が挙げているのは、食物繊維の摂取と短鎖脂肪酸の生成です。
 

 便の不調がある場合には、いろいろ理由があります。便の八〇%は水分で、残りの二〇%ははがれた腸粘膜細胞、食べ物のカス、腸内フローラです。
 「バナナ便」といわれるような健康な便のためにはいろいろな対策が必要です。重要なポイントは、大腸で「発酵」といわれる反応をうまく導き出すことであり、この発酵反応には、材料としての食物繊維と主役の有用菌の存在が必須なのです。
 食物繊維は、まず水と結合し、便の量を増加させます。便の量が増加することは、良い便を作るための第一歩であり、便秘の解消につながります。さらに、便の量が増えることは有害物質の希釈作用もあります。有害物質の排出を促進することで、がんの予防効果、さらにナトリウムの排せつが促進されることで、がんの予防効果、さらにナトリウムの排せつが促進されることによって、血圧を下げる作用も期待できます。
 もっとも重要なことは、食物繊維の発酵により生じた短鎖脂肪酸が大腸粘膜上皮の栄養源となることと、短鎖脂肪酸が生成されて腸内を酸性に保ち、有害菌の増殖を抑制することにあります。食物繊維の摂取は比較的短期間に腸内細菌を変化させるとされていて、血中の短鎖脂肪酸濃度も変化します。(内藤裕二『消化管は泣いています』p164


また、食物繊維によって生成される「短鎖脂肪酸」に関しては、
 

 食物繊維は、腸内細菌の中でも有用菌といわれるフローラに利用され、短鎖脂肪酸が生成されることが注目されています。
 脂肪酸とは、油脂を構成する成分の一つで、数個から数十個の炭素が鎖のように繋がった構造をしていますが、そのうちの炭素の数が六個以下のものが短鎖脂肪酸と呼ばれ、たくさんの種類があります。その中では、酪酸、酢酸、プロピオン酸が特に重要と考えられていますが、実は、それぞれの短鎖脂肪酸が腸管内でどのような役割を果たしているかについては、よくわかっていません。
 この短鎖脂肪酸は、ヒトの大腸において食物繊維をエサとして腸内細菌が発酵することにより作り出されます。つまり、これまでヒトの健康増進に良いと考えられてきた水溶性食物繊維の機能の一部は、短鎖脂肪酸に関与していることが明らかになってきたわけです。(内藤裕二『消化管は泣いています』p190


と述べています。

そのため、内藤裕二氏が『消化管は泣いています』のなかで述べているように、腸内環境が悪化し、慢性的な便秘が起こるのを防ぐために、日頃から食物繊維を摂取していくことは重要なのです。

『消化管は泣いています』 内藤裕二 著

  • 2016.05.05 Thursday
  • 14:59

医学博士の内藤裕二氏による『消化管は泣いています 腸内フローラが体を変える、脳を活かす』には、タイトル通り、私たちの体内の消化管の環境が悪化している深刻な現状が示されています。

 

ちなみに著者である内藤裕二氏は、「消化管」を「おなか」と呼んでいますが、その「消化管」について『消化管は泣いています』の中で以下のように述べています。

 

 消化管とは、口から肛門に至る管状の臓器です。
 口から順に口腔、食道、胃、小腸、大腸、肛門と名前がついています。
 食べ物は消化管の中を運ばれ、消化、吸収され、残ったものは便となって排出されます。消化管がない生き物はいないといわれています。ところが、消化管は、手足のように自分で自由に動かしたりできませんし、今日はお肉を食べるので食べ物を消化する力を鍛えておこうとしても、良い手段はありません。常に受け身の状態にあるのが消化管です。
 日本では「がん」が死因の第一位です。その中でも、消化管のがんによって命を落とされる患者さんがたくさんいらっしゃいます。胃がんは団塊の世代、高齢者を直撃し、年間五万人程度の方が亡くなられています。食道がん、大腸がんも増えています。がんの中でも消化管のがんは頻度が高く、現在、それらの撲滅のためにはどのようなことが必要なのかについて、医療 関係者の間で多くの議論が行なわれています。
 がんだけではなく、他にもいろいろな病気が消化管にはあります。例えば、一〇人に一人の方が慢性の下痢や便秘で悩んでおられます。難病といわれる潰瘍性大腸炎、クローン病も急増しています。(内藤裕二『消化管は泣いています』p2

 

このように、消化管の問題は、食道がんや胃がん、大腸がんの発症にもつながっていきますし、また、炎症性腸疾患である潰瘍性大腸炎やクローン病とも関係してくるといいます。

 

 潰瘍性大腸炎とクローン病からなる炎症性腸疾患は、慢性に経過し、寛解(病気が一時的に軽減した状態)と再燃を繰り返す難治性炎症疾患です。原因は不明で、残念なことに両疾患ともに右肩上がりで急増しています。
 二〇一二年の登録者数は、潰瘍性大腸炎一五万三三七八人、クローン病三万七八二三人となっています(略)。さらに、両疾患共に二〇〜三〇歳代をピークに発生するために、長期に治療を必要とする点も大きな問題点です。(内藤裕二『消化管は泣いています』p41

 

潰瘍性大腸炎とクローン病からなる炎症性腸疾患の問題は、リーキーガット症候群ともいわれる腸管粘膜の透過性も関わっているとされるため、消化管(おなか)や腸内環境の悪化をいかに防いでいくかが、炎症性腸疾患を予防するためのこれからの課題であるように思われます。

消化管は泣いています

 

さらに内藤裕二氏はこれらの問題に関して、『消化管は泣いています』のなかで以下のように述べています。

 

 大腸がん、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)などの罹患率(病気になること)は年々増加しています。
 日本人の腸内環境は、良くなる傾向がまったく見えてきません。こういった疾患は単一遺伝子の変異による病気ではないので、複雑なメカニズムが関与しています。特に、消化管は毎日摂取する食品、汚染物質、イオン放射線、薬剤などの多数の化学物質にさらされており、それらは直接的にあるいは腸内細菌での代謝を介して、腸管粘膜細胞に影響を与えます。影響を与えるとは、遺伝子発現異常(エピジェネティックともいわれています)を誘導します。
 そのようなストレス化で、私たちは個人によって異なるそれぞれの病気に対する遺伝子そのものの変異があるため、病気の最終的な発症は個人により異なってくるわけです。今できることは、腸内環境がどのようなものにより悪化し、どのようなものにより改善するかについて科学的エビデンスを集積し、健康長寿のために努力する以外にありません。
 病気になりやすい遺伝子そのものを治すことよりも、病気になりにくい腸内環境をつくることが、個人の努力によってある程度達成できるようです。潰瘍性大腸炎になりやすい疾患感受性遺伝子が日本人で五〇個同定され、あなたが、そのうちの五個をもっていると仮定しても、腸内環境を良くすることにより、病気になることを阻止できると、私は考えます。

 

本書『消化は泣いています』では、炎症性腸疾患や大腸がんだけではなく、生活習慣病、うつ、アレルギーといった様々な病気と腸内フローラの改善との関係性が、科学的な証拠をもとに多岐にわたって示されています。

 

特に内藤裕二氏は、腸内フローラの改善において、食物繊維と、水溶性食物繊維によって生成される短鎖脂肪酸が有効であることに注目しています。

消化管は泣いています
『消化管は泣いています 腸内フローラが体を変える、脳を活かす』 内藤裕二  ダイヤモンド社 2016年

食物繊維が免疫力の向上や腸内フローラ改善におすすめな理由とは?

  • 2016.05.04 Wednesday
  • 19:32

食物繊維は人体にとって必要不可欠な栄養成分だといえます。

 

なぜなら腸内細菌のエサになったり(プレバイオティクス)、腸内環境をキレイにお掃除したりするからです。

 

そのため、食物繊維は腸内細菌のバランスを整えたり腸内フローラを改善したりするのに効果的なのです。

 

また、食物繊維によって「腸管免疫」とも呼ばれる腸の腸内環境が改善されれば、免疫細胞も元気に働けるようになるため、免疫力も向上していきます。

 

ちなみに食物繊維は、人の消化酵素で消化されない難消化性成分のことで、以前は食物繊維は消化しきれない食べかすとして低い扱いを受けていました。

 

しかし近年は、「腸内フローラ」という言葉が流行するとともに、腸内の善玉菌のエサになることがよく知られるようになりました。

 

その食物繊維には、発がん物質、有害菌、有害物質を吸着して、便として排泄したり、消化管の働きを活発にしたりする働きがあります。

 

それにより腸内細菌のバランスが整い、腸内環境が改善されると、免疫細胞のリンパ球を活性化するため免疫力が向上します。

 

また食物繊維には、糖の吸収速度を遅くして、食後の血糖値の上昇を防いだり、コレステロールの余分な吸収を防いだりしてくれる働きもあります。そのため食物繊維は肥満症の予防やダイエットにも役立ちます。

 

ちなみに食物繊維には水に溶けにくい不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維の2種類があります。

 

前者は成熟した野菜などに含まれる糸状に長い筋で、ボツボツ、ザラザラしているのが特徴で、後者は水に溶けるため、ネバネバ、サラサラしています。
 

水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の違い


水溶性食物繊維

作用 腸管内でゲル状になり、便の移動をスムーズにする
機能 便を正常にする・過敏性腸症候群の症状を改善にする・有用菌の発酵の材料になり、短鎖脂肪酸を生成する
主な食品  根菜、野菜、豆類、海藻、きのこ、熟した果実


不溶性食物繊維

作用 水分を吸収して膨らみ、便量が増加することで便通が改善する
機能 便秘を解消する・有害物質を希釈し、がんの予防や血圧を下げる
主な食品 穀類、野菜、豆類、甲殻類の殻、ココア、熟していない果実
(内藤裕二『消化管は泣いています』p116より抜粋)

 

 

不溶性食物繊維は、腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、便通を促します。そのため便秘の改善に不溶性食物繊維は役立つとされています。

 

また、繊維状や蜂の巣状、へちま状をしているため、ごぼうなどをよく噛んで食べることになり、アゴの発育を促し、歯並びを良くします。

 

不溶性食物繊維の種類としては、セルロース、ヘミセルロース、キチンキトサン、リグニン、β‐グルカンなどがあります。

 

水溶性食物繊維は大腸内で発酵・分解されると、腸内環境が良くなるため、不溶性食物繊維よりもさらに整腸効果があります。また、その際に、大腸のエネルギー源になり、免疫力の向上や肥満症の予防に役立つ短鎖脂肪酸が生成されます。

 

ちなみに医学博士の内藤裕二氏は「もっとも重要なことは、食物繊維の発酵により生じた短鎖脂肪酸が大腸粘膜上皮の栄養源となることと、短鎖脂肪酸が生成されて腸内を酸性に保ち、有害菌の増殖を抑制することにあります。食物繊維の摂取は比較的短期間に腸内細菌を変化させるとされていて、血中の短鎖脂肪酸濃度も変化します」と述べています。(内藤裕二『消化管は泣いています』p164

 

それに加え、水溶性食物繊維は粘着性により胃腸内をゆっくり移動するので、糖質の吸収をゆるやかにして、食後血糖値の急激な上昇を抑えます。

 

水溶性食物繊維の種類としては、ペクチン、グルコマンナン、アルギン酸 、β‐グルカンなどが挙げられます。

 

また、腸内フローラを効果的に改善するためには、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維をバランスよく摂るようにすることだと言われています。特に便秘の解消のために不溶性食物繊維ばかりを摂ると、水分が足りなくなり、逆に便秘気味になるとされています。

 

ちなみにこのように腸内フローラの改善に効果的な食物繊維の正体は珪素です。

そもそも腸内フローラとは?

  • 2016.05.03 Tuesday
  • 14:21
辨野義己『腸を整えれば病気にならない 腸内フローラで健康寿命が延びる』 その2

そもそも腸内フローラとは?

近年、「腸内フローラ」という言葉が、テレビや雑誌で取り上げられるようになりました。当ブログでも、腸内フローラを改善することの有効性についての記事を何度も書いてきましたが、そもそも腸内フローラとは何を意味するのでしょうか?

この「腸内フローラ」という言葉が生まれた背景については、辨野義己氏が『腸を整えれば病気にならない』のなかで述べているので、少し長いですが引用してみたいと思います。
 

 フローラ(flora)とは、英語(元々はラテン語)で植物相を意味します。植物相とはその地域に棲息する全植物のことです。動物相(fauna:ファウナ)は全動物を指し、生物相(biota:バイオータ)は全生物です。生物相は、植物相と動物相の両方を含みます。昔は微生物は植物に分類されていたこともあり、英語ではマイクロフローラ(小さな植物相)、ガット・フローラ(腸の植物相)という呼び方がありました。でも、微生物は実際には植物ではありません。1960年代に、ロックフェラー大学のルネ・デュボス教授は人間の常在微生物群をマイクロバイオータ(microbiota:小さな生物相)と呼びました。そこで90年代後半あたりからは、マイクロバイオータという言葉が使われるようになりました。 (辨野義己『腸を整えれば病気にならない』p21

 その後、さらに遺伝子解析法が発達し、腸内細菌の代謝機能を全体的に把握できるようになってくると、生物相よりも生物群系(biome:バイオーム)という言葉のほうがふさわしいと考えられるようになりました。他の動物群と同様、腸内細菌も互いに影響し合ってひとつの世界を作り上げています。ある細菌が作った物質が他の細菌を刺激して増やし、その影響で別の細菌が激減し、などと影響しあって生きています。こちらの方がふさわしいということで、研究者の間では、いまはマイクロバイオーム(microbiome)という言葉が一般的になってきています。 (辨野義己『腸を整えれば病気にならない』p22

 日本では叢のような細菌群ということで、腸内細菌叢という言葉が使われていました。でも、私の師である光岡知足先生と私たちは、腸内の微生物群をもう少し美しく豊かなイメージの言葉で表現したいと考えました。そこで80年代に、英語のマイクロフローラやガット・フローラをもとに「腸内フローラ」という言葉を使い始めました。フローラは元々ローマ神話に登場する花と春と豊饒の女神です。 (辨野義己『腸を整えれば病気にならない』p22

 

腸内フローラという言葉が流行るようになった背景とは?


また腸内フローラの研究は細菌の培養から始まったそうですが、腸内フローラという言葉がこれほど流行るようになった背景には、近年の遺伝子解析技術の発達があるとされています。そのことに関して辨野義己氏は以下のように述べています。
 

 20世紀の終わりから21世紀の初めにかけて遺伝子解析技術が発展してくると、培養をしなくても腸内細菌を調べるようになってきました。
 大便の中にはたくさんの生きた微生物や、微生物の死骸が含まれています。そこで、大便の中にどんな遺伝子が含まれているかを調べれば、どんな細菌がいるかがわかります。
 遺伝情報がDNA(デオキシリボ核酸)の配列で伝えられることは、みなさんご存じでしょう。(略)最初の頃は遺伝子解析にも、けっこう時間と手間がかかりました。それでも、培養法に比べると、遺伝子解析の成果は絶大でした。
 例えば、遺伝子を調べることで腸内フローラの中で培養可能な細菌は20〜30%に過ぎなかったことがわかりました。培養困難な細菌が70%もあることや、全体で1000種類もの細菌がいることなどが解明されてきました。 (辨野義己『腸を整えれば病気にならない』p162〜163


このように、遺伝子解析技術が発達したからこそ、普段は目に見えない腸内フローラの世界の実相が明らかになってきたのです。

腸を整えれば病気にならない
辨野義己『腸を整えれば病気にならない 腸内フローラで健康寿命が延びる』 廣済堂出版 2016年

『腸を整えれば病気にならない』 辨野義己 著

  • 2016.05.03 Tuesday
  • 13:39
辨野義己氏の『腸を整えれば病気にならない 腸内フローラで健康寿命が延びる』を読むと、腸内フローラ研究の最前線を知ることができます。

また腸内フローラを改善することが様々な病気の予防や緩和につながっていく可能性についても書かれています。

腸内細菌の集まりである腸内フローラを改善するには、活きた乳酸菌を摂る「プロバイオティクス」や、善玉菌のエサになるオリゴ糖や食物繊維を摂る「プレバイオティクス」が重要であるとされていますが、「プロバイオティクス」に関して辨野義己氏は『腸を整えれば病気にならない 』で以下のように述べています。
 

 善玉菌を増やして腸内環境をよくする方法のひとつは、プロバイオティクスを食べることです。プロバイオティクスとは、ビフィズス菌や乳酸菌のような身体によい影響を与える微生物です。
ただ、乳酸菌やビフィズス菌を大量に食べるとそれが腸の中に棲みついてくれるのかというと、そうではありません。口から 食べた菌は通常は3日から7日ほどで、便と一緒に排出されてしまいます。腸内にもともといた菌以外は、身体にとって部外者とみなされるため、免疫機能で排除されてしまうのです。一時的に手伝ってくれるアルバイト社員のようなものと考えるとよいでしょう。
 しかし、プロバイオティクスとして食べた菌は、腸内にいる間にせっせと乳酸や酢酸を作ります。それが腸内の環境を酸性に傾けると、もといた善玉菌が増えやすく、悪玉菌が増えにくくなります。ですから、プロバイオティクスはやはり腸内環境をよくする効果があります。(辨野義己『腸を整えれば病気にならない』p130


腸を整えれば病気にならない

また「プレバイオティクス」については、以下を定義として挙げています。
 

‐嘆輯評緝瑤琶解、吸収されない。
大腸に共生する善玉菌の栄養源となり、増殖を促進したり、活性化したりする。
B臘欧猟夏皀侫蹇璽蕕虜拔盜柔を健康的な状態にする。
た佑侶鮃の増進・維持に役立つ。
辨野義己『腸を整えれば病気にならない』p134より抜粋


この「プロバイオティクス」や「プレバイオティクス」によって腸内フローラの調子を整えることは、最近の悩まされている方が増えている「炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)」の症状を緩和することもつながることを辨野義己氏は示唆しています。

そのほか、肉食に関して、「一般的な日本人が食べるくらいの量では、特に問題はありません」としていますが、加工肉や赤身肉を食べ過ぎてしまうと、大腸がんになりやすくなると述べています。

その理由は動物性脂肪をたくさん食べると、分泌される胆汁が多すぎて、大腸の腸内フローラが胆汁に含まれる胆汁酸を二次胆汁酸に変化させてしまうそうです。そして辨野氏によれば「二次胆汁酸の中には、デオキシコール酸やリトコール酸という物質があり、これらは発がんを促進することが知られて」いるそうです。

また、肉ばかりで食物繊維が不足する食生活を送ると、便秘の傾向が強まり、有害物質が発生しやすくなることで腸内環境が悪化し、大腸がんにつながっていくとも述べています。

そのため「プロバイオティクス」や「プレバイオティクス」を中心にした腸内フローラの改善が大切なのだと思われます。

腸を整えれば病気にならない
辨野義己『腸を整えれば病気にならない 腸内フローラで健康寿命が延びる』 廣済堂出版 2016年

水溶性食物繊維が含まれたココナッツファイバーが腸内フローラにおすすめなわけ

  • 2016.05.02 Monday
  • 20:47
ココナッツといえば、人気の高いココナッツオイルを思い浮かべる方は多いと思われます。
また以前、脳の健康維持のためには、低GI値のココナッツシュガーが白砂糖の代わりにおすすめだという記事を書きました。

しかし、ココナッツファイバーも、普段の健康維持や免疫力向上にオススメです。

なぜならココナッツファイバーは食物繊維が豊富だからです。

食物繊維は腸内細菌の集まりである腸内フローラの改善に必要不可欠な栄養素です。

しかも、ココナッツファイバーに含まれている食物繊維は水溶性の食物繊維です。

水に溶けやすい水溶性の食物繊維は、水に溶けにく不溶性の食物繊維よりも、「短鎖脂肪酸」が作られやすいと言われています。

主に腸内細菌によって作られる「短鎖脂肪酸」には、腸内環境を酸性に保つ働きや、免疫力の向上、ダイエット効果などがあるとされています(「短鎖脂肪酸」に関しては、こちらの記事を参照してください)。

またココナッツファイバーはお腹に入ると、水分を吸収して約3倍に膨らむため、満腹感を得られるようになります。そのため、食べ過ぎを防止するというダイエット効果が期待できます。

したがって、ココナッツファイバーは腸内フローラ改善によって本当のダイエットを実現したい方にもオススメです。普段の食卓で味噌汁やスープ、カレーなどに混ぜるだけで、不足しがちな食物繊維を補うことができます。

ちなみにココナッツファイバーには私たちの体を作っている必須アミノ酸も豊富に含まれています。

 

そもそも便秘とは?

  • 2016.05.02 Monday
  • 16:36
松生恒夫『腸に悪い14の習慣 「これ」をやめれば腸が若返る』 その2

松生恒夫氏の「腸に悪い14の習慣」の後半部では、「便秘」について詳しく書かれています。

そもそも便秘とは何でしょうか?

近年、女性を中心に多くの日本人が便秘に悩まされていると言われていますが、実は便秘に関しては定義が難しいのだといいます。

松生恒夫氏は『腸に悪い14の習慣』のなかで、正常な排便の量と回数は、
 
  • 排便量は一日二〇〇グラム以下
  • 含まれる水分は六〇〜八五パーセント
  • 回数は一日一〜三回程度

であることが、一つの目安だとされていると述べています。

しかし、毎日排便しなくても、「「おおむね二〜三日に一度排便があって、腹部膨満感などの自覚症状を伴わなければ便秘とはいわない」というのが共通認識」だとしているため、少し排便が滞っている場合は、便秘とは言わないようです。

また松生恒夫氏は、「便秘には何らかの病気があって起こる症候性便秘と、特に病気はなく、生活習慣などが原因で起こる常習性便秘」があるとしています。

このことに関して、一般的に「便秘」と呼ぶのは「常習性便秘」のことだと思われますが、 症候性便秘の場合は、その裏に隠れている病気が大腸がんである可能性が高いそうなので、一度は消化器病の専門医を受診してみたほうが良いといいます。

さらに便秘の原因を知ったうえで判断するため、松生恒夫氏は「障害部位と原因とに分ける新しい分類を提示」し、便秘を以下のようにまとめてくれています。

新しい便秘の分類
障害部位 原因
小腸

―儻緜牡斌着症

炎症性腸疾患

L剤性

結腸

|亟棒便秘(下剤長期運用による二次的障害か)

大腸メラノーシス(アントラキノン系下剤長期運用による二次的障害)

術後腸管癒着症

ぬ剤性

ゲ知陲砲茲訥牡謬’縦祺

直腸・肛門

…渉家深佑両端

∽衞臠深佑両端

D牡廟攴後

消化管内容物

(仗(食物繊維摂取量の減少)

加齢による食事量の減少

ストレス

/翰的ストレス

∧理的ストレス

7邨仭鮎標群(PMS)

(松生恒夫『腸に悪い14の習慣』p179より抜粋)


便秘は長引くと、腸内環境を悪化させてしまう根本原因になりますので、便秘の予防や解消につながるよう、うまく腸内フローラを改善していくことが大切だと思われます。


腸に悪い14の習慣
松生恒夫 『腸に悪い14の習慣 「これ」をやめれば腸が若返る』  PHP新書 2015年

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