『そのオリーブオイルは偽物です』 多田俊哉 著

  • 2016.06.21 Tuesday
  • 21:22

そのオリーブオイルは偽物です』は日本オリーブオイルソムリエ協会理事長である多田俊哉氏によって書かれた一冊ですが 、この『そのオリーブオイルは偽物です』はオリーブオイル市場の実態を暴いている衝撃的な本です。

 

現在、店頭で販売されているオリーブオイルの品質にはピンからキリまであり、千円程度で買えるオリーブオイルは偽物であるということは知っていましたが、数千円で売られている一番品質の高いエキストラバージンオリーブオイルも本物かどうかは極めて怪しいことが多田俊哉氏の『そのオリーブオイルは偽物です』を読むと分かってきます。

 

そのため、多田俊哉氏の『そのオリーブオイルは偽物です』は、オリーブオイル市場の偽装の実態を知るために、そして本物のオリーブオイルを手に取れるようになるために、ぜひ多くの方に 読んで頂きたい一冊だと感じます。

 

そのオリーブオイルは偽物です

 

そのオリーブオイルは偽物です』を読んで衝撃的だったのは、国内で販売されている輸入品のオリーブオイルのほとんどは「偽物」であり、本物はおよそ2割にすぎないという点です。では、なぜ日本で販売されているオリーブオイルのほとんどは偽物なのでしょうか?

 

まず著者の多田俊哉氏によれば、オリーブオイルの国際規格は、「国際オリーブ理事会(IOC)」が定めており、一番搾りのオリーブオイルは品質が高い順から

 

  • エキストラバージン・オリーブオイル(遊離酸度がオレイン酸換算で0.8%以下。風味欠陥無し
  • バージン・オリーブオイル (遊離酸度がオレイン酸換算で2.0%以下。若干の風味欠陥
  • オーディナリーバージン・オリーブオイル (遊離酸度がオレイン酸換算で3.3%以下。風味欠陥有り
  • ランパンテ・バージンオリーブオイル (遊離酸度がオレイン酸換算で3.3%越え。風味欠陥有り

 

となっているそうです。

 

これらは「バージン・オリーブオイル」と呼ばれており、中でも「エキストラバージン・オリーブオイル 」は最高級です。

 

さらにバージンオリーブオイルを原料に精製したものは「精製オリーブオイル」と呼ばれ、精製オリーブオイルとバージン・オリーブオイルをブレンドしたものは「(ピュア)オリーブオイル」と呼ばれているそうです。

 

また二番搾りのオリーブオイルとしては、非食用の「クルード・オリーブポマースオイル」、「精製オリーブポマースオイル」、「オリーブポマースオイル」があると言います。

 

そのオリーブオイルは偽物です

 

偽物のオリーブオイルが販売されている理由

 

問題なのは、「国際オリーブ理事会(IOC)」が定めたこれらの国際規格が、偽物を販売する業者に対しては何の意味もなさないという点です。

 

多田俊哉氏は『そのオリーブオイルは偽物です』のなかで、「IOCが業界の健全化や透明化に取り組むための品質規格を制定しても、それを遂行し運用する側である加盟各国の政府や官僚たちが闇の勢力に取り込まれ、規格基準を運用するための制度整備が叶わなくなってしまったのです」としています。また、

 

 実はオリーブオイルビジネスの裏側では、何十年も前から不正にまみれた世界があることがささやかれていました。一部の生産者や販売業者が、反社会的な勢力と結託、その力を利用しながら品質の偽装をゴリ押しし、粗悪な商品を最高品質と偽って販売する、ということが横行したのです。自らイタリアに住んで「農業マフィア」の不正を暴く活動をしているアメリカ人ジャーナリストのトム・ミューラーは、それが今も続くリアルタイムな出来事であると語っています。(多田俊哉『そのオリーブオイルは偽物です』p13

 

とも述べています。

 

分かりやすく言えば、儲けることを目的にした「農業マフィア」と呼ばれるような人たちが、出来るだけ低いコストで値段の高い偽装オリーブオイルを販売しているという構図がヨーロッパのオリーブオイル市場に存在しているため、当たり前のように質の悪いオリーブオイルが流通してしまっているのです。

 

そして質の悪い油とは具体的に、

 

  • 「オリーブオイルにひまわり油、ピーナッツオイル、大豆油、低級オリーブオイルなどの安い油を混ぜる」
  • 「低級のバージン」や「食用に適さない精製オイル」などが「エキストラバージンと偽装表示して販売されている」
  • 「収穫後日数がたち、発酵・腐敗したオリーブの実を搾ってできた欠陥オイルも。発酵による酸味やカビ臭さ、エグ味がある」

 

といった「混ぜ物偽装」「アップグレード偽装」オリーブオイルなのだそうです。

 

また多田俊哉氏はオリーブオイルの販売元を消費者が突き止めるのは難しいと述べています。「自らの畑で採れたオリーブを使って搾る少数の生産者たちを除けば、大量に流通しているオリーブオイルは、オリーブ農家、搾油業者、オリーブオイルブローカー、ボトル詰め業者、そして販売者という分業体制が確立して」いるため、「消費者の立場から見ると、こうした大量生産されたオリーブオイルについては、どこで育ったオリーブが使われ、どこで搾油されたかを調べる手立てはほとんどないと言ってよいでしょう」としています。

 

さらに 『そのオリーブオイルは偽物です』のなかで、イタリアでは生産量が60万トンなのに対し、輸出量と消費量を合わせた数が108万トンとなっているという事実が提示されており、このことに関して、「「イタリア産」として輸出している量の大半は、輸入オリーブオイルが使われている疑いが濃厚です」と多田氏は述べています。

 

またボトル詰めがイタリアでなされていれば、そのオリーブオイルに「イタリア産」と明記されていても日本の法律上は問題が無いと言います。

 

しかも驚くことに、「日本では、オリーブオイルに関しての法規制はかなり緩く、現在のところラベルにどんなことを書いても書きたい放題、直ちに品質偽装に問われることはない」そうで、「唯一の例外は、認証制度の法体系が存在する「有機」表示のみ」だというのです。

 

そのため店頭に並んでいるほとんどのオリーブオイルが輸入品である日本では、本物の「エキストラバージンオリーブオイル」を買える可能性は極めて低いことが分かります。

 

そのオリーブオイルは偽物です

 

偽物ではなく本物を購入するためのオリーブオイルの選び方とは?

 

では日本では偽装オリーブオイルではなく、本物のオリーブオイルを手に取るのは難しいのでしょうか?

 

多田俊哉氏は『そのオリーブオイルは偽物です』のなかで、

 

 店に並んでいるのは品質偽装オイルばかりで、素晴らしい品質のエキストラバージンって本当に実在するの? といぶかる声が聞こえてきそうですが、はっきり申し上げましょう! 本当に素晴らしい品質のエキストラバージンオリーブオイルは、実際に少なからず存在します!

 しかしながらその割合は多くないことは言うまでもありません。作られるオリーブオイルがすべて最高品質となればこんなに良いことはありませんし、もしそうならば品質偽装もこれほど一般化することはなかったわけですから。 (多田俊哉『そのオリーブオイルは偽物です』p110〜111

 

と述べています。また多田氏はオリーブオイルとは「なまもの」であるとし、さらに

 

 多くの生産者は、毎年異なる気候変動の中で、それでも安定した一定の品質と風味を作り出して消費者に提供しようと苦労を重ね、素晴らしい製品を消費者に送り出してくれているのです。そして、その素晴らしい品質に出会えるのは、1年に1度だけ。同じものには二度と出会えません。毎年変わる風味に驚き、過ぎた夏の思い出とともにその風味を楽しむ。それこそがオリーブオイルの楽しみなのです。 (多田俊哉『そのオリーブオイルは偽物です』p110〜120

 

としています。

 

では、オリーブオイル初心者が偽物ではなく本物のオリーブオイルを選べるようになるためには、どのような方法があるのでしょうか?

 

本物の「エキストラバージンオリーブオイル」を手にするために、価格はそれほど関係ないと多田氏は述べています。その理由は、ほとんどの「エキストラバージンオリーブオイル」は偽物であっても本物と見せかけて、高い値段で販売されているからです(ちなみに本物のエキストラバージンオリーブオイルの価格の相場は500mlでだいたい5000円前後のものが多いです)。

 

 

本物のオリーブオイルを選ぶには生産者の顔が見えることが大切

 

そこで大切なってくるのはまず、<エキストラバージンオリーブオイル>と書かれた高級そうなラベルに騙されず、顔が見える生産者のものを購入することです。多田俊哉氏は『そのオリーブオイルは偽物です』のなかで、

 

 どんな状況でもひたすら品質を追求して、素晴らしい風味のオリーブオイルを作り続ける良心の生産者は少なからず存在します。それを見わけるポイントは、農園名であったり生産者名であったり、あるいはブランド名であったりしますが、これらが特定できれば、間違いのない美味しいオリーブオイルを買い続けることができます。

 ちょうどワインや日本酒を選ぶときのように「銘柄」がオリーブオイルでも重要なポイントになると思っていただければよいでしょう。多田俊哉『そのオリーブオイルは偽物です』p126〜127

 

と述べています。

 

また氏は「銘柄に詳しくなれる簡単な方法」として、「世界各地で開かれるオリーブオイル品評会の結果発表をチェックすること」を挙げています。

 

特に多田俊哉氏が理事長を務めている日本オリーブオイルソムリエ協会主催による「OLIVE JAPAN」は、多田氏も本書のなかで述べているように「日本流の厳格で公平公正な審査」を行っているため、「OLIVE JAPAN」の審査結果を参考にして本物のオリーブオイルを選んでみることはおすすめです。

 

ちなみにすぐに「本物のエキストラバージンオリーブオイル」の風味を味わってみたいという方は 「OLIVE JAPAN」 で2年連続金賞を受賞した「イタリア産、本物のオリーブオイル「コラティーナ」 」(正式名Monocultivar Coratina Bio)を、今ならたったの980円で試すことができます。

 

モニター募集は先着300名ですので、本物のエキストラバージンオリーブオイルに興味がある方は、終了してしまわないうちに申し込んでみることをおすすめします。

 

 

本物のエキストラバージンオリーブオイル

本物のエキストラバージンオリーブオイル「コラティーナ(Monocultivar Coratina Bio)」

 

本物のオリーブオイル

コラティーナ は初めて本物のエキストラバージンオリーブオイルを味わってみたい方におすすめです。

 

 

以上、ここまで長くなってしまいましたが、最後に、著者の多田俊哉氏によれば、本物のオリーブオイルはたったの数滴で魔法のように料理の様相をがらりと変えるてしまうと言いますので、ぜひ、多田氏が書いた『そのオリーブオイルは偽物です』を一読してオリーブオイル業界の実態を把握し、そのことをきっかけにして、本物のオリーブオイルの世界に親しんでみてください。

 

そのオリーブオイルは偽物です

『値段が高くても本物はごくわずか そのオリーブオイルは偽物です』 多田俊哉 著 小学館 2016年

ココナッツオイルとMCTオイルの違いとは?

  • 2016.05.01 Sunday
  • 13:54
この記事ではココナッツオイルとMCTオイルの違いについて述べています。

ココナッツオイルとMCTオイルの違いとしては、まず、ココナッツオイルにはラウリン酸が含まれていますが、MCTオイルにはラウリン酸が含まれていないことが挙げられます。

ラウリン酸」とはもともと母乳に含まれる成分のことで、人体にとって有害な細菌の働きを抑える抗菌作用をはじめとした免疫力効果があると言われています。

ココナッツオイルは中鎖脂肪酸が豊富に含まれていますが、その半分以上がこのラウリン酸という脂肪酸によって占められています。

一方、MCTオイルは中鎖脂肪酸のみで構成されていますが、このラウリン酸はほとんど含まれていません。代わりにMCTオイルに含まれている成分は、「カプリル酸」と「カプリン酸」です。

この 「カプリル酸」と「カプリン酸」 は、ラウリン酸ほどの免疫力効果は見込めないとされていますが、「カンジダ菌」を抑える抗菌作用があるとされています。

また、 「カプリル酸」と「カプリン酸」 にはブドウ糖の代わりに脳でエネルギーとして使われる「ケトン体」の生成やダイエットを促進する働きがあるという研究報告もあるといわれています。

ココナッツオイルとMCTオイル
ココウェルのココナッツオイルと仙台勝山館MCTオイル

そのほかココナッツオイルとMCTオイルの違いとしては、ココナッツオイルにはビタミンEや長鎖脂肪酸などが含まれていることも挙げられます。

そのため、免疫力の向上や健康を重視したい方は「ココナッツオイル」のほうが良いですが、ダイエットしたい方や「ケトン体」が作られやすい身体を目指したい方は「MCTオイル」のほうが向いていると言えそうです。


 

『ココナッツオイル健康法』 ブルース・ファイフ 著 三木直子 訳

  • 2016.04.29 Friday
  • 20:57

ブルース・ファイフ氏 の『ココナッツオイル健康法 病気にならない 太らない 奇跡の万能油には、ココナッツオイルの様々な健康効果が書かれていますが、以下のくだりはココナッツオイルの病気を予防する免疫力効果を知るうえで非常に印象的です。
 

 私に言わせれば、ココナッツは神が与えた最もすばらしい健康食品であり、日常の食事の一部として食べればさまざまな感染症からまもってくれる。ココナッツ やココナッツオイルを食べることで、いろいろな病原菌をある程度は防護できるのだ。ココナッツオイルがあらゆる病気を治癒できるわけではないが、数々の病 気を予防に役立つし、免疫系にかかる負荷を減らして、病気に対する体の抵抗力を高める。(ブルース・ファイフ『ココナッツオイル健康法』 三木直子 訳 p156

 

 日常的にココナッツオイルを使う。それだけで、あなたの生活を劇的に変えることが可能だ。太りすぎの人は余分な体脂肪を減らす助けになるし、消化器官に問 題があればそれも改善される。ココナッツオイルは、気分も見た目も若々しくしてくれるし、エネルギーを高め、感染症や病気からあなたをまもり、心臓病やガ ンなどの変性症状を防ぐのを助けてくれる。ココナッツオイルはまさに、自然が生んだ最もすばらしい強壮薬のひとつなのだ。(ブルース・ファイフ『ココナッツオイル健康法』 三木直子 訳 p304


ココナッツオイル健康法

 

そのココナッツオイルの主な健康効果としては、以下が挙げられます。
 

  • 免疫力向上効果
  • 感染症予防効果
  • 認知症・アルツハイマー病予防効果
  • 疲労回復効果
  • 心臓病予防効果
  • 糖尿病予防効果
  • ダイエット効果
  • 美肌効果
  • ヘアケア

 

ブルース・ファイフ氏によれば、ココナッツオイルは、飽和脂肪酸が多く含まれていることから心臓病の原因になると長い間、思いこまされていたそうです。

 

その理由には、アメリカ大豆協会が1990年代からココナッツオイルなどのトロピカルオイルを体に悪いものだとし、体に悪影響を与えるトランス脂肪酸を含む水素添加油を広めようとしたことが歴史的背景としてあると『ココナッツオイル健康法』のなかで述べています。
 

    ココナッツは、何千年も前から太平洋諸島の住民が主食としている食べ物だ。彼らは毎日、キロ単位でココナッツを食べる。もしも本当に、私たちが信じ込まされているほどココナッツが有害なものならば、常識的に考えて、島の住民たちはずっと前に死に絶えているはずだ。だが、彼らが現代的な食べ物を取り入れる以前は、心臓病やその他の変性疾患はほぼ皆無だったのである。島の住民たちの間に心臓病が見られるようになったのは、ココナッツとココナッツオイルをたっぷり含む伝統食の代わりに、現代的な加工食品と精製植物油を食べるようになってからのことなのだ。(ブルース・ファイフ『ココナッツオイル健康法』三木直子訳 p74

ココナッツオイル健康法


ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は肥満症予防やダイエットに効果的

 

またココナッツオイルはダイエットに非常に効果的だとして、ファッションモデルやアスリートに愛用されていますが、その理由はココナッツオイルに多く含まれているのが「中鎖脂肪酸」だからです。

 

その「中鎖脂肪酸」がもたらしてくれるダイエット効果について、『ココナッツオイル健康法』のブルースファイフ氏は以下のように述べています。
 

  (略)ココナッツオイルをとると、体はそれを体脂肪として保存せず、即座にそれをエネルギーに変えるのだ。だから、体脂肪に変換されることなく食べられる量は、ココナッツオイルのほうがほかの油よりもずっと多い。摂取する長鎖脂肪酸を中鎖脂肪酸に替えると、体重増加が抑えられ、脂肪沈着が減少することは、動物や人間を対象とした数々の研究で実証されている。(ブルース・ファイフ『ココナッツオイル健康法』三木直子 訳 p173


    中鎖脂肪酸は体の代謝作用を加速させ、より多くのカロリーを燃焼させる。中鎖脂肪酸が代謝率を上げるココナッツオイルは、なんと、体重減少を促進させる食用油なのである! 体重を増やすのではなく減らす食用油、というのは実に不思議な概念だが、体が必要とする以上のカロリーをとりさえしなければ、実際そのとおりのことが起きるのである。中鎖脂肪酸は吸収されやすく、急速に燃やされて代謝のためのエネルギーとして使われるので、代謝活動を高め、長鎖脂肪酸を燃やしさえする。つまり中鎖脂肪酸は、エネルギーをつくるために燃やされるだけでなく、長鎖脂肪酸の燃焼を助けるのである。(ブルース・ファイフ『ココナッツオイル健康法』三木直子 訳 p178〜179


    食事にココナッツオイルを加えるのは、余分な体脂肪を減らす非常に良い方法だ。ただし忘れてはならないのは、ココナッツオイルが代謝を加速させるとしても、食べすぎればやはり体重は増えるということだ。体重を減らすためには、ココナッツオイルと健康的な食事を組み合わせるのがベストなのだ。(ブルース・ファイフ『ココナッツオイル健康法』三木直子 訳 p181

 

ブルース・ファイフ氏の『ココナッツオイル健康法』で述べられているように、ココナッツオイルは、免疫力を高めて病気や感染症を予防したりするほか、ダイエットや肥満症の予防にも効果的な「スーパーフード」なのです。

ココナッツオイル健康法
『ココナッツオイル健康法 病気にならない 太らない 奇跡の万能油』 ブルースファイフ 著 三木直子 訳 WAVE出版 2014年


 

認知症やアレルギーの予防に効果的なオメガ3(DHA・EPA・α‐リノレン酸)サプリメントのおすすめは?

  • 2016.03.27 Sunday
  • 20:30
オメガ3必須脂肪酸(DHA・EPA・α‐リノレン酸)を普段から摂ることはアレルギー症状の抑制や認知症の予防に効果的です。

なぜならアレルギー症状や認知症は、日頃の食事で何気なく摂っているサラダ油に含まれる「リノール酸」が大きな原因だと考えられるからです。

オメガ6のリノレン酸は体内で「アラキドン酸」という脂肪酸に変わるのですが、このアラキドン酸がロイコトリエンをはじめとした、かゆみの原因になるホルモン様物質を生成してしまいます。花粉症やアトピー性皮膚炎といったアレルギー症状は免疫細胞のバランスの崩れが原因だとされていますが、そのアレルギー症状を悪化させるのは、この「アラキドン酸」だと考えられます。

またリノレン酸は高温で加熱すると「ヒドロキシノネナール」という毒性物質を生成します。この「ヒドロキシノネナール」は脳の神経細胞を死滅に追い込む危険性があると言われています。(参考 山嶋哲盛『サラダ油をやめれば認知症にならない』)

アレルギー症状や認知症を引き起こすとされるこの「アラキドン酸」や「ヒドロキシノネナール」をサラダ油のリノール酸から大量に体内に摂り込んでしまっていることは非常に問題だと思われます。
 

オメガ3必須脂肪酸(DHA・EPA・α‐リノレン酸)はリノール酸と正反対の働きをする


サラダ油に含まれるリノール酸はほとんどの食品に含まれているため、普通に食生活を送るだけで過剰気味になってしまいます。では、このリノール酸の過剰摂取によって引き起こされる症状を抑えるにはどうすれば良いのでしょうか?

その答えはDHA・EPA・α‐リノレン酸 のオメガ3脂肪酸を摂るようにすることです。

なぜならオメガ3脂肪酸はリノール酸とは正反対の働きをし、体内でアレルギー症状を引き起こす炎症を抑制したり、神経細胞の細胞膜を柔軟なものにしたりする働きがあるからです。


特にDHAに関しては医学博士のデイビッド・パールマター氏が『「いつものパン」があなたを殺す』のなかで、
 

 人間の脳はその重さの三分の二以上が脂肪であり、そのうちの四分の一 がDHAである。そしてこのDHAは抗炎症作用を持っていて、体に負担がかかるような食事をとると、体を守るために戦士のように戦ってくれる。たとえば、 グルテンに反応して起こる腸の炎症を抑えたり、糖質(とくにはちみつや果物に含まれる果糖)たっぷりの食事による悪影響を防いだり。さらに、炭水化物を摂 りすぎて脳の代謝が低下するのを防いだりする。

 また、DHAは脳の機能を高めるとされている。

 最近行われたある実験では、平均年齢七〇歳で、軽い記憶障害のある人たち四八五人を二つのグループに分け、一方のグループには六カ月間、海藻から抽出したDHAを含む栄養補助食品を、もう一方のグループにはDHAを含まない食品をとってもらった。

 すると、実験の終わりには、DHAを与えられたグループは血液中のDHA値が二倍になっただけでなく、さらに記憶力などの脳の機能も格段によくなっていた。

(デイビッド・パールマター/クリスティン・ロバーグ『「いつものパン」があなたを殺す』 p252〜253)


と述べています。

また、このオメガ3脂肪酸は主に青魚に多く含まれていることが知られていますが、 成人であれば1日におよそ1000ミリグラムの摂取が必要だと言われています。

そのため、この記事では毎日の食生活ではなかなか十分な量の青魚を摂れないという方のために、 オススメのオメガ3(DHA・EPA・α‐リノレン酸) サプリメントを紹介してみたいと思います。


やわたのDHA&EPA


やわたのDHA&EPAの特徴は、厳選されたカツオから高濃度のDHAを抽出していることです。また、DHAとEPAを酸化から守るためにビタミンEと植物の「サージ」を配合しています。

このやわたのDHA&EPAは2粒で400mgの DHAとEPAを 補うことができます。値段も1か月分が2000円と、非常に手に取りやすい価格になっています。

佐藤製薬のEPA&DHA


ユンケルでおなじみの佐藤製薬のオメガ3サプリメントがおすすめである理由は、DHAとEPAの含有量が他社に比べて非常に高いことです。

一包中に、DHAが550mg、EPAが200mg、合計で750mgも含まれています。オメガ3は一日およそ1000mg摂ることが必要だとされていますので、 この佐藤製薬のオメガ3サプリメント を摂取するだけで、一日の必要量のほとんどを補うことが可能です。

AOZA


AOZAはオメガ3の品質にこだわりたい方におすすめのサプリメントです。値段はおよそ1万円となっており高価な印象を受けますが、その分、原材料には希少な国産カタクチイワシを100%使用し、さらに無添加非加熱抽出によって栄養成分をそのまま閉じ込めているという特長があります。

さらにミトコンドリアの働きを助けるコエンザイムQ10やビタミンA、ビタミンEといった細胞の酸化を防ぐ栄養成分も含まれています。これらの栄養成分には強い抗酸化作用があり、脳の神経細胞の老化を防ぐのにも役立つため、AOZAは認知症の予防に対して高い効果を発揮してくれると思われます。


これらがオメガ3(DHA・EPA・α‐リノレン酸) サプリメントのおすすめです。 オメガ3脂肪酸(DHA・EPA・α‐リノレン酸) はアレルギー症状の抑制や認知症の予防に効果的であるため、普段から十分な量のオメガ3脂肪酸を摂取出来ないという方は、サプリメントをうまく利用して、 DHAやEPAを補ってみてください。


必須脂肪酸オメガ3(DHA・EPA・α‐リノレン酸)の働き
  • 血中の中性脂肪値を下げ、HDL(善玉コレステロール)値を上げる
  • 血液の粘度を下げる
  • 摂り過ぎると、出血しやすくなることもある
  • アレルギー症状をやわらげる
  • 動脈硬化を抑制する
  • 脳神経の発育や機能を維持し活性化する
  • 血栓が作られるのを防止する
  • 大腸ガン、乳ガン、肺ガンなどの予防と進行阻止・免疫力を高める
  • 細胞膜、ホルモンを作る     (南清貴『究極の食』より抜粋)

ヒドロキシノネナール+トランス脂肪酸の怖ろしさとは?

  • 2016.03.02 Wednesday
  • 21:08
山嶋哲盛『サラダ油をやめれば認知症にならない』 その2

前回の記事では、山嶋哲盛氏の『サラダ油をやめれば認知症にならない』をひもときながら、サラダ油に含まれたヒドロキシノネナールという毒性の物質が神経細胞を死なせる原因になり、そのことが認知症やアルツハイマー病を発症させる大きな要因であるということについて述べてみました。

この「ヒドロキシノネナール」の危険性については、山嶋哲盛氏が『サラダ油をやめれば認知症にならない』のなかで簡潔に述べていますので、少し長いですが引用してみることにします。
 
 出荷される前のサラダ油には、製品によりすでにヒドロキシノネナールが入っています。しかし、仮に含有量がごく微量だからといって、決して安全ではありません。
 リノール酸は加熱だけではなく、体内に入ってからも種々の酸化ストレスによって、ヒドロキシノネナールに変化します。そうなると、ヒドロキシノネナールは微量であっても、細胞膜をまるでドミノ倒しのように酸化させてしまうので、存在そのものが怖いのです。
 私たちの体は約60兆個、260種の細胞からできています。細胞は内部を保護する細胞膜に包まれています。この細胞膜には透過性があり、細胞が生きていくのに必要な栄養素や水分を取り入れ、不要なものを排出しています。つまり、細胞膜は細胞自体の生命を維持する重要な役割を果たしているといえるのです。
山嶋哲盛『サラダ油をやめれば認知症にならない』p62)
サラダ油をやめれば認知症にならない

さらに問題なのは、サラダ油を精製する際に生じてくる「トランス脂肪酸」の存在です。トランス脂肪酸は不飽和脂肪酸に水素添加することによって出来る人工的な飽和脂肪酸であり、プラスチックのように腐らないことが知られています。

ちなみに「サラダ油」とは精製された植物油のことで、サンフラワーや大豆、ひまわり、とうもろこし、菜種など9種類の原材料が日本農林規格(JAS)によって指定されています。

そしてトランス脂肪酸は山嶋哲盛氏によれば「植物油を精製する際の脱臭工程」と、「液体であるサラダ油をマーガリンやショートニングなどの固形物に加工する際に行なわれる水素ガスの添加によって生成」されると言います。

トランス脂肪酸が体に悪い理由」や「トランス脂肪酸が体に与える影響」などについて、以前、記事を書いたことがありましたが、このトランス脂肪酸について山嶋哲盛氏は
『サラダ油をやめれば認知症にならない』のなかで以下のように述べています。
 
 新しい細胞が生まれるとき、トランス脂肪酸がリン酸と結合してリン脂質(細胞膜の主要な構成成分)になり、細胞膜の形成に紛れ込んでしまうことがあります。すると、トランス脂肪酸は人工的な脂肪酸ですから、天然の脂肪酸のような役割が果たせず、とても不完全な機能の細胞膜を作りあげてしまうのです。
 私たちの体は細胞が集まり、骨や筋肉、内臓、血液、神経を作り、それぞれが細胞で作られています。細胞の数は約60兆個。その細胞膜にトランス脂肪酸が入ると細胞の正常な働きを阻害するだけではなく、ついには細胞そのものを傷つけます。
山嶋哲盛『サラダ油をやめれば認知症にならない』p80〜81)

また「細胞の働きが阻害されると、血管や脳に障害を起こしたり、さまざまな疾病の原因となります。トランス脂肪酸による代表的な健康被害が、血液中の悪玉コレステロールの増加や動脈硬化です」としています。

 

トランス脂肪酸とヒドロキシノネナールは私たちの身の回りに溢れている


このようにトランス脂肪酸は下手に細胞に入り込むと、スムーズな新陳代謝を妨げる危険性があり、万病の原因にもなると考えられるのですが、海外では厳しい規制や表示の義務付けが課せられているのに対し、日本ではほとんど野放しといっても良い状態なのが現状なのです。

そしてトランス脂肪酸はサラダ油(植物油)やマーガリン、ショートニングなどに含まれているため、コンビニエンスストアやスーパーマーケットで販売されている加工食品や冷凍食品、スナック菓子、揚げ物など、ほとんどの商品にトランス脂肪酸が入り込んでいることになります。

またファミリーレストランやファーストフード店で使われている油に関しても同様だと思われますので、私たちの脳や身体の細胞は「ヒドロキシノネナール」と「トランス脂肪酸」のダブルパンチによって知らない間に正常な働きを妨げられてしまっている可能性が高いのです。

このように書くのは、ただ闇雲に今この文章を読んでくださっている方の不安を煽りたいからではありません。そうではなく、少子高齢化の日本において、少しでも認知症やアルツハイマー病発症のリスクを下げるためにも、普段摂取している油の摂り方について、少し立ち止まって考えてみる必要があるように思うからなのです。

またそれと同時に、からだに良いとされる油はどのようなものなのか、正しい知識を得ることも非常に重要なことであると、私自身、日々感じています(詳しくは正しい油の摂り方の記事を参照してください)。

油(脂質)はタンパク質と糖質に並び、三大栄養素のひとつとされています。その理由は脂質がヒトの体内や脳において、細胞膜の形成などをはじめとして非常に重要な役割を果たしているからです。

そのため、普段社会生活を送っていると、人との付き合いで外食をしたり、時間がない時に食事をファーストフードで済ませたりして、質の悪い油が何らかの理由で体内に入ってくることは避けられないと思われますが、からだにとって大切な役割を果たしている脂質(油)に関しては、日頃から少し意識的になってみることが必要であるように思います。

サラダ油をやめれば認知症にならない
『サラダ油をやめれば認知症にならない』  山嶋哲盛  著 SB新書 2015年

仙台勝山館の中鎖脂肪酸MCTオイルがおすすめの理由とは?

  • 2016.02.28 Sunday
  • 00:25

ココナッツオイルには中鎖脂肪酸が豊富に含まれていますが、中鎖脂肪酸だけを効率的に摂りたい場合、仙台勝山館が販売しているMCTオイルがオススメです。

 

なぜならこの仙台勝山館のMCTオイルは、ココナッツベースで中鎖脂肪酸が100%であるにも関わらず、ココナッツの香りはほとんど感じられず、無味無臭なため、サラダやドレッシング、コーヒーやホットミルク、カレーやシチューなどのに手軽に加えることが出来るからです。

 

ココナッツの香りが好きだという方は、ココナッツの風味が強く感じられるココナッツオイルを選んだ方が良いと思われますが、余計な味付けをせず、中鎖脂肪酸をダイエットや免疫力の向上に利用したいという方には、この仙台勝山館のMCTオイルを自信をもっておすすめしたいと思います。

 

また、この仙台勝山館のMCTオイルの容量は360gとなっています。

 

ちなみに、仙台勝山館は発色剤や化学調味料、保存料等の食品添加物を一切使わない「仙台勝山館 無添加 ソーセージ」を販売するなど、美食・美酒を追求した迎賓館として地元ではよく知られています。

仙台勝山館MCTオイル(360g)


中鎖脂肪酸(MCT)とは?

 

ところで「中鎖脂肪酸」とは、先程も述べましたが、ココナッツオイルに豊富に含まれている脂肪酸のことで、エネルギーになりやすく、脂肪として体に溜まりにくいという性質があります。

 

さらにこの中鎖脂肪酸によって生成される「ケトン体」と呼ばれるエネルギー源は、ブドウ糖の代わりに脳に使われるため、いわゆる「ケトン体療法」は認知症を予防したり改善したりするのに効果的であるとして、近年、認知症やアルツハイマー病の治療の現場でも注目されるようになりました。

 

また中鎖脂肪酸には代謝そのものを高める働きもあるとされており、他の食品のカロリーも一緒に燃やしてくれるとも言われています。

 

そのため、普段何気なく使っているサラダ油などの代わりに中鎖脂肪酸を摂るようにすることは、ダイエットに効果的ですし、代謝自体も良くなるため、エネルギーに満ち溢れた元気な生活を送れるようにもなります。

 

ちなみに中鎖脂肪酸は飽和脂肪酸の一種ですが、牛脂や赤身肉、バターなどに含まれている長鎖脂肪酸よりも炭素数が少ないため、すぐにエネルギーになりやすいと言われています。

 

また、飽和脂肪酸は酸化しにくいという性質があるため、体内で活性酸素が増えて細胞の老化が促されるのを防いでくれます。つまり、飽和脂肪酸の一種である中鎖脂肪酸は、サラダ油などの酸化しやすい不飽和脂肪酸よりも体の細胞の老化を防ぐのに役立つのです。

 

この中鎖脂肪酸に関しては、自然療法医のブルース・ファイフ氏が『ココナッツオイル健康法』のなかで、「摂取する長鎖脂肪酸を中鎖脂肪酸に替えると、体重増加が抑えられ、脂肪沈着が減少することは、動物や人間を対象とした数々の研究で実証されている」、「中鎖脂肪酸は体の代謝作用を加速させ、より多くのカロリーを燃焼させる」と述べています。

 

仙台勝山館MCTオイル(360g)とココウェルのココナッツオイル
仙台勝山館MCTオイル


中鎖脂肪酸MCTオイルは免疫力の向上にも効果的

 

さらに中鎖脂肪酸には免疫力を高める働きもあります。その理由は中鎖脂肪酸にはカプリル酸やカプリン酸と呼ばれる成分が含まれているからです。

 

中鎖脂肪酸自体にも人間の体内で有害な働きをする微生物をやっつける働きがあると言われていますが、 このカプリル酸やカプリン酸にはカンジダ菌などに作用する抗菌作用があるといわれています。

 

したがって、中鎖脂肪酸を効率的に摂ることでダイエットをしたり、認知症を予防したり、免疫力を高めたりしていきたい方は仙台勝山館のMCTオイルがオススメです。またココナッツオイルをブレンドしているものもあります。

 

ちなみにココナッツオイルと中鎖脂肪酸MCTオイルの違いは、ココナッツオイルにはラウリン酸が含まれていますが、中鎖脂肪酸MCTオイルは カプリル酸とカプリン酸のみで構成されていることです。

 

この仙台勝山館のMCTオイルは、仙台在住ではなくても、嬉しいことにアマゾンで購入することが出来ます。

 


仙台勝山館のMCTオイル
仙台勝山館MCTオイル(360g)

トランス脂肪酸の体への影響とは?

  • 2016.02.16 Tuesday
  • 15:14
トランス脂肪酸が体に悪い本当の理由とは?

体に悪いとされるトランス脂肪酸は体に対してどのような影響を与えるのでしょうか?

以前、トランス脂肪酸が体に悪い理由についての記事を書きましたが、ブルース・ファイフ氏の『ココナッツオイル健康法』を読んでいると、トランス脂肪酸が体に与える悪影響や身体に悪い理由などが詳しく書かれていましたので、ご紹介したいと思います。

ちなみにトランス脂肪酸とは、不飽和脂肪酸に水素添加したことで出来たいびつな飽和脂肪酸のことで、自然界には存在せず、まるでプラスチックのように腐らないため、分解されず居残り続けることで、体や脳の細胞に異常を引き起こすとされています。

そしてトランス脂肪酸の体への影響は、心臓病や肝臓障害、糖尿病、注意欠陥多動性障害(ADHD)、ホルモン異常をなどを引き起こす原因にもなると言われているのです。

この辺りのことについて、ブルースファイフ氏は、『ココナッツオイル健康法』のなかで述べていますので、そのくだりを少し長いですが引用してみることにします。
 
 トランス脂肪酸は、現代的なテクノロジーが作り出したもので、人間の体にとっては異物である。健康のために必要な天然の脂肪酸とは異なり、私たちの体はトランス脂肪酸を有効に使うことができない。(中略)トランス脂肪酸は、いわば私たちの細胞を固まらせ、機能できなくしてしまう。トランス脂肪酸を食べれば食べるほど、細胞は破壊され、やがては組織や臓器全体に深刻な影響が出る。そして病気になる。
ブルース・ファイフ『ココナッツオイル健康法』 三木直子訳 p65
 
 トランス脂肪酸は、ほかのどんな食用油脂よりも循環器系疾患の発症に影響する、と考える研究者は多い。トランス脂肪酸がアテローム性動脈硬化や心臓病の原因になり得ることは、今では研究で明らかになっている。たとえば動物実験では、トランス脂肪酸を含んだ餌を与えられた豚は、それ以外の脂肪を餌で与えられ た豚と比べてアテローム性動脈硬化症が多く発生した。(同 p66
 
 トランス脂肪酸が影響を及ぼすのは循環器系だけではない。メアリー・G・エニグ博士によれば、サルの餌にトランス脂肪酸を混ぜて与えると、トランス脂肪酸を与えなかった場合と比べて、赤血球がインスリンとうまく結合せず、糖尿病との関連性が示唆された。ほかにもトランス脂肪酸は数々の健康への悪影響と関連づけられており、その中には、ガン、心臓病、多発性硬化症、憩室炎、糖尿病合併症、その他の変性疾患が含まれる。
 水素添加油はテクノロジーの産物であり、おそらく、現在一般的に使用されている食品添加物の中でも最も有害なものである。マーガリン、ショートニング、水素添加及び部分水素添加油を食べれば、あなたはトランス脂肪酸を食べていることになる。(同 p67〜68


このように、トランス脂肪酸は体への様々な悪影響を与えてしまうようです。そのため、からだの健康を維持していくためには、正しい油の摂り方を知っておくことが重要だと思われます。

またブルース・ファイフ氏は、1990年初頭から、アメリカでは体の健康に良いとされるココナッツオイルやパームオイルなどの代わりに、水素添加油(トランス脂肪酸が含まれた油)が、アメリカ大豆協会のネガティブ・キャンペーンによって広まったという歴史的背景について、『ココナッツオイル健康法』のなかで詳しく説明してくれています。

ブルース・ファイフ氏『ココナッツオイル健康法』を読むと、アメリカだけに限らず、人のからだの健康よりも企業や団体の利益ばかりを優先しようとする社会の体質の怖ろしさについて深く考えさせられます。



 

正しい油(脂肪酸)の摂り方と効能のまとめとおすすめ

  • 2015.09.21 Monday
  • 18:45

体に「良い」「悪い」など、常に巷で騒がれている油(脂質)の正しい摂り方について、この記事で簡単にまとめてみたいと思います。

 

まず、油の正しい摂り方・選び方を知る前に脂質について知っておかなければならないことは、人間の細胞膜やホルモン、脳組織や脳細胞の一部が、「リン脂質」という物質で作られているということです。そのため、脂肪は太る原因になるからといって、安易に避けて良いものでは決してなく、人体にとって必要不可欠な栄養素であることを、覚えておく必要があります。

 

その「リン脂質」は主にオメガ3やオメガ6といった脂肪酸から合成されます。ちなみに脂肪酸は室温で固まりやすい「飽和脂肪酸」と液状を保つ「不飽和脂肪酸」に大きく分けられ、オメガ3やオメガ6は、不飽和脂肪酸に分類されます。

 

また、体内で合成されず、外から摂取しなければならないため、「必須脂肪酸」と呼ばれています(ちなみに、不飽和脂肪酸にはオメガ9というものもありますが、このオメガ9は体内で合成することが出来るため、必須脂肪酸とは呼ばれません)。
 

脂肪酸の種類

飽和脂肪酸 酪酸、ミリスチン酸、アラキジン酸など バター、乳脂肪、ココナッツオイル、動物性油脂など
多価不飽和脂肪酸(必須脂肪酸) オメガ3 α‐リノレン酸、DHA、EPA 

オメガ6 リノール酸、アラキドン酸

亜麻仁油、えごま油、シソ油、魚油など

サラダ油、紅花油、ごま油、コーン油、肝油など

 
一価不飽和脂肪酸 オメガ9 オレイン酸、パリミトレイン酸 オリーブオイル、椿油など
 

        

 

しかし、人間の細胞膜やホルモンの合成は、オメガ3やオメガ6の脂肪酸を摂れば、すぐに行われるわけではなく、分解・代謝の過程を通ることで、「エイコサノイド」と呼ばれる調整物質が作られる必要があります。このエイコサノイドの働きによって、体の恒常性が維持されているのです。

正しい油の摂り方・選び方
 


正しい脂肪酸の摂り方で大切なのは「オメガ3脂肪酸」を多く摂るようにすること。

 

そのことを踏まえたうえで、日常生活の中でどのような油を多く摂る必要があるのでしょうか? 

 

まず大切なのは体に必要な必須脂肪酸を摂ることです。しかし、必須脂肪酸といっても「オメガ6」はあえて摂る必要はなく、「オメガ3脂肪酸(DHA・EPA・α‐リノレン酸)」を多く摂るようにすることが大切であるように思われます。

 

なぜかと申しますと、現代社会においてサラダ油や紅花油などは調理の際に大量に使われており、自分からどのような食生活を送っているかによって違ってきますが、多くの方々は知らないうちにオメガ6の必須脂肪酸、「リノール酸」を摂り過ぎている可能性があるからです。また、リノール酸はマヨネーズやドレッシング、カレールーなどにも多く含まれています。

 

オメガ6の脂肪酸にも細胞膜やホルモンをつくる働きがあることは確かですが、摂り過ぎてしまうと、善玉コレステロールの値を下げたり、アトピー性皮膚炎などアレルギー症状の原因になったりするとされています。ちなみにこのような症状が起こってくるのはサラダ油などに含まれているリノール酸が体内でアラキドン酸に変わることに由来します。

 

また近頃はオメガ6のリノール酸の過剰摂取が認知症発症のリスクを高めるともいわれています。

 

そのようなオメガ6の働きに対して、相反する働きをするのが「オメガ3」であると言います。α‐リノレン酸、DHA、EPAのオメガ3には、中性脂肪を減らしたりコレステロール値を調整したりして、血液をサラサラにする働きがあります。

 

また、アレルギー症状をやわらげるほか、脳の細胞膜の形成にも関与しているため、判断力や記憶力など、脳の認知機能の改善にも効果を発揮すると言われています。

 

つまり、オメガ6の摂取量に対して、バランスを取るようにして、オメガ3の必須脂肪酸も摂取しないと、動脈硬化やアレルギーなど体に対して悪影響を与えてしまうのです(オメガ6とオメガ3のバランスについては諸説ありますが、2対1程度を目安にするのが望ましいと言われています)。

 

したがって、オメガ3の脂肪酸を積極的に多く摂る必要があるのですが、このオメガ3の脂肪酸は意識的に摂ろうとしないとしない限り、摂取がなかなか難しいのです。DHAやEPAは青魚に含まれていると言われていますが、毎日、青魚というわけにはいきません。

 

そこで注目したいのは、オメガ3のなかの「α‐リノレン酸」の存在です。オメガ3というと、DHAやEPAばかりが有名である印象を受けますが、実は「α‐リノレン酸」には体内でDHAやEPAに変わる性質があるのです。

 

このα‐リノレン酸はどのような油に含まれているのかといえば、亜麻仁油やえごま油、シソ油、グリーンナッツオイルなどです。これら、α‐リノレン酸が多く含まれた油を、加熱せずにそのままサラダなどにかけることで、不足しがちなオメガ3必須脂肪酸を手軽に補うことが出来ます。
 

 

 

また、他のからだに良いと評判の油として、「オリーブオイル」と「ココナッツオイル」が挙げられます。

 

オリーブオイル」に多く含まれているのは、オメガ9(一価不飽和脂肪酸)と呼ばれる「オレイン酸」です。オメガ9は体内でも合成されるため、必ず摂らなければいけないわけではありませんが、このオレイン酸には、血中のコレステロールを調整し、血管系の病気を予防したり、腸内に働きかけ、便秘を改善したりすると言われているため、腸の健康のために摂取してみると良いと思われます。

 

しかしオリーブオイルに関しては粗悪品も多く出回っているため、購入する際は品質の良い「エクストラバージンオリーブオイル」を選ぶことが大切です(詳しくは『そのオリーブオイルは偽物です』の記事を参照してください)。

 

ココナッツオイルはエネルギーになりやすく免疫力を高める働きもある優秀な飽和脂肪酸

 

ココナッツオイル」に関しては、飽和脂肪酸の一つである「中鎖脂肪酸」が含まれており、この中鎖脂肪酸は肝臓で素早く分解されるので、効率よくエネルギーとして利用されやすく、脂肪酸の中で最も脂肪になりにくいため、体内に余分なエネルギーをため込まないとされています。そのため余計な脂肪の蓄積を防ぎ、糖尿病をはじめとした生活習慣病を予防する効果があります。

 

また中鎖脂肪酸の一種である「ラウリン酸」がココナッツオイルの約半分を占めていると言われています。このラウリン酸は母乳にも多く含まれているもので、細菌の働きを抑えて感染症を予防したり、免疫力を高める働きがあるとして注目を集めています。



ちなみに「飽和脂肪酸」はバターなどに多く含まれており、太る原因になるからいって敬遠されがちですが、細胞膜を形成するという大事な働きがあるため、全く摂らなくても良いというわけではありません。また、飽和脂肪酸は不飽和脂肪酸よりも酸化しにくく、心臓病や動脈硬化を発症させる原因にもなりにくいと言われています。

 

そのため、ココナッツオイルは飽和脂肪酸や中鎖脂肪酸を補充するという意味でもオススメすることが出来ます。

 

ちなみに中鎖脂肪酸だけを効率的に摂りたい場合はMCTオイルがおすすめです。

 

最後に、近年問題になっている油として、不飽和脂肪酸を固体にするために水素を添加して出来上がった、いびつな飽和脂肪酸である「トランス脂肪酸」がありますが、このトランス脂肪酸はプラスチックのように腐らず、細胞膜の働きをおかしくする可能性があるため、出来るだけ避けた方が良い油です。

 

以上、油(脂肪酸)の正しい摂り方や選び方、効能についてまとめてみましたが、メディアが流すダイエット効果や健康効果の情報に踊らされて、摂るべき油を下手に敬遠したり、不必要な油を過剰摂取したりしないようにすることが、何よりも大切であるように感じます。

 

また油は少しでも空気にさらされると酸化するのが早いので、一度使った油を再利用したり、油をまとめ買いしたりするのは避けたほうが賢明です。



 

トランス脂肪酸が体に悪い理由とは?

  • 2015.08.26 Wednesday
  • 20:58

世界中で関心が集まり、国内でもよく話題になっている「トランス脂肪酸」は体に悪いと言われていますが、トランス脂肪酸が体に悪い理由とは一体何なのでしょうか?

 

トランス脂肪酸は一般的に悪玉コレステロール(LDL)を増やし、代わりに善玉コレステロール(HDL)を減らすと言われています。またトランス脂肪酸が体内に残ると、活性酸素を多量に生み出すため、細胞の老化が促されたり、糖尿病やガンの原因になったりするとされています。

 

例えば脳科学専門医の山嶋哲盛氏はトランス脂肪酸が体に悪い理由に関して「細胞の働きが阻害されると、血管や脳に障害を起こしたり、さまざまな疾病の原因となります。トランス脂肪酸による代表的な健康被害が、血液中の悪玉コレステロールの増加や動脈硬化です」と述べています(『サラダ油をやめれば認知症にならない』)。

 

ところでトランス脂肪酸が作られた原因とはそもそも、バターなどの乳製品が飽和脂肪酸と共にコレステロールが多く含まれているため、コレステロールを含まないうえ、多価不飽和脂肪酸に富んだ植物油を摂ったほうが良いという考えがあったからだそうです。そこでコレステロールの含有量が少ない植物油を固形にしたマーガリンが生み出されたのです。

 

しかし、植物油である多価不飽和脂肪酸は、常温では液体で、酸化しやすい油であるため、常温で固形状にして、しかも空気中に安定したものにするにはどうすればよいかが研究されるようになりました。その結果、多価不飽和脂肪酸に水素を添加するという方法が考えられたのです。

 

それによって、普通の飽和脂肪酸とよく似ており、少しいびつな脂肪酸である「トランス脂肪酸」と呼ばれるものが出来上がったのです。

 

トランス脂肪酸は体や脳の細胞に悪影響を与えるため非常に身体に悪い

 

脂肪を研究している科学者は、油に水素添加することを「プラスチック化する」と述べているようです。これは冗談ではなく、実際にトランス脂肪酸はプラスチックと同じように、自然界では分解されない物質で、自然界には最初から存在しない物質なのだと言います。

 

アメリカの自然派運動家であり、自然食品店の経営者でもあるフレッド・ロウ氏は、常連客から聞いたマーガリンの怖さを聞いたのち、その怖さを証明しようとして、マーガリンを日の当たる窓際に2年半も放置していたそうなのですが、なんとそのマーガリンはいくら時間が経っても酸化もしないしカビも生えないし、虫もたからなかったそうです。そしてロウ氏はそのマーガリンがプラスチックだと思ったのだと言います(参照 鶴見隆史『「酵素の謎」――なぜ病気を防ぎ、寿命を延ばすのか』 p202)。

 

プラスチックと同じであるトランス脂肪酸を体内に取り入れても代謝が出来ないため、その結果、人体に様々な悪影響を及ぼすことになります。体内に入ると、細胞膜は形成されますが、細胞内液への浸透性や細胞内の生化学構造が狂ってしまうことで、糖尿病やホルモン異常、肝臓障害といった様々な病気を発症するリスクが高まってしまいます。また、細胞を攻撃して遺伝子を傷つける「活性酸素」も生じてきます。

 

さらにトランス脂肪酸は脳にも悪影響を与えると言います。その理由については、脳を構成する脂質としては不飽和脂肪酸のオメガ3(DHA、EPA、α‐リノレン酸)が欠かせませんが、そのオメガ3脂肪酸が不足している場合にはトランス脂肪酸が構成材料に使われることが考えられると、藤田紘一郎氏は述べています。それにより、「脳の細胞膜が不安定になり、脳の伝達機能が衰えてしまう」と言います。

 

また藤田氏によれば、イギリス・オックスフォード大学のピュリ医師らが、トランス脂肪酸が脳の活動に必要な酵素を破壊して、注意欠陥障害(ADD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)などを引き起こす要因であると報告しているそうです。

 

それに加え、『ココナッツオイル健康法』の著者であるブルース・ファイフ氏はトランス脂肪酸が体に悪い理由として、以下のように述べています。
 

(略)トランス脂肪酸はいわば私たちの細胞を固まらせ、機能できなくしてしまう。トランス脂肪酸を食べれば食べるほど、組織は破壊され、やがては組織や臓器全体に深刻な影響が出る。そして病気になる。
(中略)
トランス脂肪酸は、ほかのどんな食用油脂よりも循環器系疾患の発症に影響する、と考える研究者は多い。トランス脂肪酸がアテローム性動脈硬化や心臓病の原因になり得ることは、今では研究で明らかになっている。たとえば動物実験では、トランス脂肪酸を含んだ餌を与えられた豚は、それ以外の脂肪を餌で与えられた豚と比べてアテローム性動脈硬化症が多く発生した。(ブルース・ファイフ『ココナッツオイル健康法』 三木直子訳 p65〜66)

 

そのほか体に悪い理由としては、最初に述べたように、トランス脂肪酸は動脈硬化などを引き起こす悪玉コレステロールを増やし、高血圧やがん、心臓疾患などの予防効果がある善玉コレステロールを減らすことが分かっていますので、出来ることなら摂らないほうが良いのですが、トランス脂肪酸の規制が日本ではありません。

 

一方、カナダやデンマーク、中国や韓国などの国は、トランス脂肪酸の体に対する悪影響をきちんと把握し、含有量の規制や表示の義務付けなどの対応を行っています。

 

そのため日本では、「マーガリン」や「ショートニング」、「サラダ油」などの原材料を使用することで、身の回りの多くの食品にトランス脂肪酸が含まれているのが現状です。

 

例えば、ハンバーガーやフライドポテトなどのファーストフード、クッキーやスナック菓子といったお菓子、ケーキやプリンなどのデザート、インスタントラーメンやカレールウといった加工食品などです。

 

ちなみに『病気にならない生き方』の著者であり、胃腸内視鏡外科医である新谷弘実氏は、トランス脂肪酸が含まれた食品は、よく噛んで唾液と混ぜることである程度中和出来ると言われているが、全てが中和出来るわけではない、としています。また、「マーガリンほど体に悪い油はない」と述べています。

 

したがって、からだの健康を本当に気づかうならば、人体に悪影響を与えるトランス脂肪酸が含まれている食品の過剰摂取は、なるべく避けたほうが賢明だと言えます。

正しい油の摂り方のまとめはこちらです。

 

参考文献 
新谷弘実『病気にならない生き方 ミラクルエンザイムが寿命を決める』 サンマーク出版
鶴見隆史『「酵素の謎」――なぜ病気を防ぎ、寿命を延ばすのか』 祥伝社新書
藤田紘一郎『脳はバカ、腸はかしこい』 三五館


   


 

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