短鎖脂肪酸の効果が腸内フローラの改善にオススメの理由とは?

  • 2016.04.30 Saturday
  • 16:14

この記事では腸内細菌によって作られる短鎖脂肪酸が、腸内フローラの改善に効果的である理由について述べています。

 

そもそも短鎖脂肪酸とは飽和脂肪酸の一種のことで、腸内環境を酸性に保ってくれる働きをするほか、大腸のエネルギー源になったり、大腸がんを予防したりする効果があると言われています。

 

また腸内細菌が短鎖脂肪酸を生成すると、肥満細胞に余分なエネルギーが蓄積するのを防がれるとされているため、肥満症の予防やダイエットにも効果的だと言われています(東京農工大学大学院の木村郁夫博士の研究)。

 

ちなみに、同じ飽和脂肪酸の長鎖脂肪酸や中鎖脂肪酸は食品に含まれていますが、この短鎖脂肪酸に関しては、主にバクテロイデスなどの腸内細菌によって作られるという特徴があります。

 

では、具体的にどのように腸内細菌によって短鎖脂肪酸が作られるのでしょうか?

 

実はデンプンやオリゴ糖、食物繊維といった質の良い炭水化物を適量摂り入れると、腸内の微生物である善玉菌が働き、有機物を分解している時に腸内で「発酵」という現象が起こってくるのですが、この食物繊維などを摂取した際に「短鎖脂肪酸」が作り出されるのです。

 

ちなみに短鎖脂肪酸とは、「酢酸」「プロピオサン」「酪酸」といった、水溶性の食物繊維や糖質の発酵で生じてくる物質の総称です。
 

酢酸
脂肪合成材料、抗菌活性、生合成素材、エネルギー源、血清コレステロールの上昇、酸素の摂取機能を高める、結腸の血流促進、カルシウムの吸収促進

プロピオン酸
肝臓における糖新生の材料、抗菌活性、糖新生の促進、血清コレステロールの低下、カルシウムの吸収促進

酪酸
大腸の主要部分の栄養素、抗菌活性、大腸粘膜のエネルギー源、抗がん性、がん遺伝子の抑制、細胞分化、正常細胞の増殖促進、HIV抗原の顕在化、アポトーシス(がん細胞の自死作用の促進)、ヘモグロビンの合成促進
(鶴見隆史『酵素の謎―なぜ病気を防ぎ、寿命を延ばすのか』より抜粋)

 

酵素栄養学の第一人者であり、『「酵素」が免疫力を上げる! 病気にならない体を作る、酵素の力』の著者である鶴見隆史氏が紹介しているように、短鎖脂肪酸は腸内フローラの改善によってもたらされる恩恵のひとつといっても過言ではありません。

 

また、この短鎖脂肪酸は、冒頭で述べたように肥満症の予防やダイエット効果の観点から注目されるようになりましたが、このことについては辨野義己氏が『腸を整えれば病気にならない』のなかで以下のように述べています。
 

    腸内フローラが肥満とどう関わっているのか、全容の解明はまだこれからですが、腸内細菌が作る短鎖脂肪酸など有用性の高い酸とその受容体が重要な役割を果たすことがわかってきました。
    腸内フローラは、人間の消化酵素では分解しきれなかった炭水化物から、酢酸、酪酸、プロピオン酸といった短鎖脂肪酸を作ります。受容体とは、細胞の表面で特定の物質だけが活性化したり、抑制されたり、情報伝達物質を放出したりします。
    動物の細胞の表面には、短鎖脂肪酸が結合する受容体(スイッチ)が何種類かあって、エネルギーの生産や消費に関わっていると考えられます。(辨野義己『腸を整えれば病気にならない』 p99

    腸内フローラは、主に食物繊維から短鎖脂肪酸を作ります。野菜嫌いで食物繊維をあまり食べなければ、腸内フローラがいても短鎖脂肪酸を作れません。すると肥満防止スイッチが押されなくなって、エネルギー消費が落ち、脂肪が貯蔵され、どんどん太りやすくなってしまうのです。肥満を防ぐためには、しっかりと食べるものは食べ、腸内フローラに短鎖脂肪酸を作ってもらわなければなりません。 (辨野義己『腸を整えれば病気にならない』 p101

 

と述べています。
 

短鎖脂肪酸を作るには水溶性食物繊維が大切

 

このように短鎖脂肪酸を作るためには食物繊維が大変重要になってくるのですが、より短鎖脂肪酸が作られやすいのは水に溶けにくい不溶性の食物繊維よりも、水に溶けやすい水溶性の食物繊維だとされています。

 

水溶性の食物繊維が多く含まれている食材としては、ごぼうや納豆などが挙げられます。

 

また、テレビで紹介されていたのは、らっきょうやもち麦といった食材です。

 

ちなみに普段の食事から水溶性の食物繊維を摂ることが難しいという方は、「善玉元気」というサプリメントが、最初から短鎖脂肪酸が含まれているうえ、水溶性の食物繊維も配合されているため腸内フローラの改善にオススメです。

 

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